贈る行事のはじまり
— お中元とお歳暮感謝を品にのせる、やまとごころ
夏はお盆。江戸の町では、家々が祖先に供えた品やお裾分けを
ご近所やお世話になった方へ配りました。
これがお中元の源流とされます。
暑気払いの涼やかな茶や砂糖菓子を手に、
ひと声「いつもありがとうございます」。
分け合う心が、季節の贈り物へと育っていきました。
年の暮れには、町人も武家も挨拶回り(歳暮回り)。
帳場では一年の取引に礼を、屋敷では日頃の教えや尽力に礼を―
小さな品を添えてご機嫌伺いをするのが習わしでした。
こうしてお歳暮は「一年の感謝を形にする礼」として根づき、
今も私たちの生活に息づいています。
※地域によって時季や慣習には違いがあります。
迷ったら定番 — 名人憲太郎
「誰に贈っても間違いない。」そう言われる理由があります。
季節をたてる、礼を尽くす
— 分け合う心から始まる礼節季節を大切にする日本の心と、ビジネスの礼
日本のビジネスでは、季節の節目に挨拶と手土産を携える習慣が息づいています。
江戸の挨拶回りやお中元に由来し、目上の方や取引先へ日頃のご高配に報いるという、
実務と礼節の文化として磨かれてきました。
ビジネスシーンで節目の所作として選ぶ品は、あとに残らず負担にならない品物が基本です。
先方の立場とお時間に配慮し、職場で皆さまに分け合えることも大切。
その点で日本茶は、どんな季節でも職場の皆さまで楽しんでいただける飲み物として、
温冷どちらも美味しく、常温で扱いやすい品の一つです。
さらに、ビジネスの贈り物としては
のし・表書き・名入れ・桐箱
で格式を整えやすいのも利点です。
何より、一服には「ご自愛ください」「日々のご公務の合間に」という、
職場の皆さまへ、そして目上の方へのねぎらいが静かに宿ります。
目上の方へ — ビジネスにふさわしい三選
「格式を整えやすい」「職場で分け合える」— ビジネスの礼に寄り添うラインアップ
伊勢と常若(とこわか)
のこころ
— とこわかの精神
新しい年を迎える、清めの一服
「とこわか」と名づけたのは、古さを敬いながら新たに息づき続ける伊勢の精神に学ぶためです。伊勢神宮では社殿を定期に改め、姿を新たにします。移ろいの中で価値を更新し続けるこの思想を「常若(とこわか)」と呼びます。一年の節目に感謝を確かめ、心を整えるという日本人の感性は、この常若の美意識と響き合っています。
芳翠園が扱う老松園の品は、神宮司庁御用達として磨かれてきた確かな一服。かつて多くの人が伊勢へ詣でたおかげ参りや、毎月ついたちの朔日詣りのように、節目に茶をいただく所作は、日常をそっと清める時間でした。贈り物に茶を選ぶのは、礼を、日々に寄り添う形で届けるということ。「とこわか」の名には、受け取る方の暮らしがまた新しく息づき直す願いを込めています。
季節のご挨拶 — 気軽で失礼のない三選
のし・名入れにも対応。職場やご近所へ“分けやすい”実用セット。
人を想う、日本の贈りごころ
— 季節をたて、関係を結び直す思いやり・礼・おもてなしの連なり
季節の移ろいに合わせて、小さな品に想いを託す——。日本人は古来、相手への敬意と感謝を、節目ごとの所作として丁寧に表してきました。直接の言葉だけでなく、相手の時間や立場に配慮した心配りを重ね、関係を静かに温め直す。その姿勢は、武士道に通じる礼の精神にも根ざしています。
やがてそのこころは「おもてなし」として磨かれました。相手を好きかもしれない、もっと好きになってほしい——そんな願いを、季節の挨拶という形でそっと差し出すこと。贈るとは、物を渡すだけではなく、間合いを整え、空気をやわらげ、次の対話を開くためのしるしなのだと思います。
その他 — 用途で選ぶ
帰省・ご友人・海外の方・海外取引先へ。相手やシーンに合わせて、ちょうどいい一品を。
