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掛け紙(のし紙)とは|由来と、今も続く贈答マナー

掛け紙(のし紙)イメージ

掛け紙(のし紙)は、贈り物に添える礼儀と心遣いを形にした日本の文化です。品物をそのまま渡すのではなく、表書きで目的を示し、水引で気持ちを結ぶことで、相手への配慮を伝えてきました。

その源流は、神事の「清め」や「包む作法」にあります。さらに室町〜江戸時代にかけて、祝い事に添えられた熨斗(のし)の習慣が広まり、現在の掛け紙の形が整っていきました。江戸時代には贈答が生活文化として定着し、掛け紙は「どんな場面の贈り物か」を一目で伝える役割を担うようになります。

現代でも、掛け紙を慶事(お祝い)と弔事(お悔やみ)で使い分けるのは、形式のためではなく、相手や場面への敬意を表すためです。芳翠園では用途に合わせて掛け紙をご用意し、慶事・弔事の選び方もわかりやすくご案内しています。

掛け紙(のし紙)は、贈る場面によって使い分けることが大切です。
芳翠園では、用途に合わせて慶事用・弔事用の掛け紙をご用意しています。

掛け紙の種類

のしの掛け方

のし紙は「内熨斗」と「外熨斗」の2種類の掛け方があります。
控えめに気持ちを包むのが内熨斗、目的を分かりやすく伝えるのが外熨斗。贈る場面や渡し方に合わせてお選びください。

慶事

慶事とは、お祝い・内祝い・ご挨拶など、よろこびの気持ちを伝える贈り物の場面を指します。
掛け紙(のし紙)は、目的に合わせて「表書き」と「名入れ」を整えることで、より丁寧な印象になります。

水引の種類(慶事)

慶事の水引(花結び)のイメージ

花結び(蝶結び)

お祝いの気持ちを添える、一般的な結び方です。
地域や慣習によって考え方が異なる場合もあるため、迷われた際はご相談ください。

慶事の水引(結び切り)のイメージ

結び切り

慶事でも、用途や贈り先により選ばれることがあります。
ただし「これ一択」という基準が必ずしも決まっているわけではありませんので、用途に合わせてご案内いたします。

※水引の選び方は、地域・先方の慣習・贈る目的によって判断が変わる場合があります。ご希望内容をもとに個別にご案内いたします。

表書き

表書きの位置イメージ

表書きは、贈り物の目的を伝える言葉です。掛け紙の上段(中央)に入れます。

  • ご挨拶:「御挨拶」「粗品」など
  • お祝い:「御祝」「御結婚御祝」「御出産御祝」など
  • 内祝い:「内祝」
  • お中元・お歳暮:「御中元」「御歳暮」

※表書きは用途により最適な表現が変わります。迷われた場合は、ご用途(例:内祝い/ご挨拶/お礼)をお知らせください。

名入れ

名入れの位置イメージ

名入れは、贈り主(差し上げる側)のお名前です。掛け紙の下段(中央)に入れます。

  • 個人:フルネーム、または姓のみ(用途・関係性により調整)
  • ご夫婦:連名、または代表者名(状況によりご提案)
  • 会社:会社名+担当者名、または会社名のみ
  • 部署・役職:必要に応じて追記(例:〇〇部/〇〇課)

※「どの名前を入れるべきか」迷われる場合は、贈り先との関係性(個人/法人、代表者の有無、連名の有無)をもとにご案内します。

弔事

弔事とは、香典返し・法要・お悔やみのお礼など、故人やご遺族へ敬意を込めて贈る場面を指します。
掛け紙(のし紙)は、目的に合わせて「表書き」と「名入れ」を整えることで、失礼のない丁寧な印象になります。

水引の種類(弔事)

弔事の水引(結び切り・黒白)のイメージ

結び切り(弔事)

弔事では、結び切りが選ばれるのが一般的です。
結び切りは「ほどけにくい」結び方で、同じことが重ならないようにという意味合いを込めて用いられます。
香典返し・法要のお礼など、弔意をきちんと伝えたい場面に適しています。

※弔事の掛け紙は、地域や宗派、贈る時期(忌明け前後)によって表記が変わることがあります。ご用途をもとに個別にご案内いたします。

表書き

弔事の表書きの位置イメージ

表書きは、贈り物の目的を伝える言葉です。掛け紙の上段(中央)に入れます。
弔事では、香典返し法要のお礼など、場面に合った表書きを選びます。

  • 香典返し:「志」「満中陰志」など
  • 法事・法要のお礼:「志」「粗供養」など
  • お悔やみの贈り物:用途により表記が異なるためご相談ください

※表書きは宗派・地域の慣習によって適切な表現が変わる場合があります。迷われた場合は、ご用途(香典返し/法要/お礼)と地域が分かる範囲でお知らせください。

名入れ

弔事の名入れの位置イメージ

名入れは、贈り主(差し上げる側)のお名前です。掛け紙の下段(中央)に入れます。
弔事では、施主(喪主)のお名前ご家族名など、状況に合わせて記載します。

  • 香典返し:喪主名(または「〇〇家」)
  • 法要のお礼:施主名、または家名(「〇〇家」)
  • 連名:必要に応じて(人数が多い場合は代表者名+「外」など)

※弔事の名入れは「誰の名でお返しするか」により最適解が変わります。喪主名/家名/連名のいずれが適切か、用途に合わせてご案内いたします。

のしの掛け方

内熨斗(うちのし)と外熨斗(そとのし)は、「どちらが正しいか」を競うための作法ではなく、
贈り物の気持ちを“どのように伝えるか”を整えるための違いです。
内熨斗は、品物にのし紙を掛けてから包装するため、気持ちが内側に収まり、控えめで丁寧な印象になります。
外熨斗は、包装の外側にのし紙を掛けるため、贈る目的が一目で伝わり、ご挨拶や配布の場面でも分かりやすい形です。
贈る相手や場面、渡し方に合わせて選ぶことで、より安心感のある贈り方になります。

内熨斗

内熨斗は、品物にのし紙を掛けたうえで包装するため、のしが外から見えません。
贈る気持ちを控えめに包み込み、相手に気を遣わせにくい印象になるため、落ち着いた贈り方に向いています。

  • 内祝い:身内の慶びを「控えめにお届けする」意味合いと相性が良い
  • 弔事:香典返し・法要のお礼など、丁寧で控えめな配慮を重視したい場面
  • 配送:輸送中にのしが傷みにくく、きれいな状態で届きやすい
  • 目立たせたくない贈り物:相手の状況に配慮し、控えめに気持ちを伝えたいとき

外熨斗

外熨斗は、包装の外側にのし紙を掛けるため、贈る目的や差出人が一目で分かります。
ご挨拶やお祝いなど、場面をはっきり伝えたい贈り物に向いています。

  • お祝い:御祝・御結婚御祝・御出産御祝など、目的を明確に伝えたいとき
  • ご挨拶:ご訪問・お礼・粗品など、誰から何の贈り物か分かりやすくしたい場面
  • 手渡し:直接お渡しする際に、表書きが見えることで丁寧な印象になりやすい
  • 配布・社内外のご挨拶:複数先に渡す場合でも整理しやすい

迷ったら

迷われた場合は、「渡し方(手渡し/配送)」「場面(慶事/弔事/内祝い)」の2点で考えると整理しやすくなります。
控えめに丁寧に届けたい場合は内熨斗、目的を分かりやすく伝えたい場合は外熨斗が目安です。
芳翠園ではご用途に合わせてご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。

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